YAMAHA VPNルータの文字化け対策
初めに
先日、YAMAHA VPNルータ RTX-1200を購入しました。
もともとLinuxマシンでリンクアグリケーションをやってみようと思い、スイッチングハブを新調しようと探していました。
購入の候補に挙がったスイッチングハブは NETGEAR GT108T-200JPS でした。
amazon価格ですが、1万程度で購入できるのはコスパが良いです。
専用のソフトを使えばGUIで簡単に設定出来るので、現行のハブと交換しても苦労せずにセットアップが出来そうだなと眺めていました
そんな時、他のユーザが購入した欄にVPNルータが載っていました。
中古価格で1万5千円。
本機についてYAMAHA公式で調べてみたら、それなりの年代でした。
でも僕の求めている機能としては必要十分です。
専用ソフトで簡単セットアップできるNETGEARより、こちらの方が色々な経験を積めそうな気がするので結局こちらを選んでしまいました。
ちなみに買ったものは以下です。
合計2万か、やっぱりNETGEARにすればよかったかもしれないなって、今更ながらに感じました。
RTX-1200へシリアル通信をした時の文字化け対策
前置きが長くなりましたが、ここからが本編です。
パソコンとVPNルータをケーブルで接続して、TeraTermでシリアル接続しました。
意気揚々と文字を打ち込むとこんな有様。
よくある文字化けです、ハイ……
どうやらRTX-1200の文字セット初期値はSJISのようです。
それに対しTeraTermの初期値はUTF-8なので、統一しなければなりません。
ですので、次のどちらかを行う必要があります。
①TeraTerm側の設定変更
TeraTermで「設定→端末」と選択して、端末の設定を開きます。
続いて出てくる端末の設定画面で赤く囲った受信及び送信の文字セット欄を"SJIS"に切り替えてください。
以上で文字化けが解消します。
②RTX-1200側の設定
TeraTermは他のマシンにも接続する為、設定を出来るだけ変えたくない場合はRTX-1200側を設定しましょう。
一般ユーザでログインして(シリアル接続をしたらEnterKey連打で勝手にログインできます)、次のコマンドを入力します。
> console character 文字セット
RTX-1200では次の文字セットを選択出来ます。
文字セット | 表示する文字 | エラー表示 |
en.ascii(Rev.14.01以降), ascii(それ以外) | ASCIIのみ | 英文 |
ja.sjis(Rev.14.01以降), sjis(それ以外) | ASCII と SJIS | 日本語 |
ja.euc(Rev.14.01以降), euc(それ以外) | ASCII と EUC | 日本語 |
ja.utf8(Rev.14.01以降) | ASCII と UTF-8 | 日本語 |
使用する文字によって、エラー表示が変わるから注意が必要です。
文字セットを記載した場合の実行例(Rev.14.01でSJISに設定)
> console character sjis
> administrator
# save
# exit
> show config
ja.sjisに設定した後、"administrator"コマンドで管理者権限に移行して下さい。
管理者になるにはパスワードを要求されますが、初期値は何も入力せぬままEnterKeyで通ります。
そうしたら、"save"コマンドを実行してください。
これを行わないと設定が保存されず、ログアウトすると元に戻ってしまいます。
"exit"コマンドで一般ユーザに戻ったら、"show config"コマンドで設定の状態を確認します。
Reporting Dataの所に"console character sjis"と表示されていれば、設定完了です。
表示されていたのにも関わらず一度ログアウトして再接続をした時、文字セットの変更が反映されていない場合には"save"コマンドが適切に行われていなかった可能性があります。
一般ユーザでは保存できないので、必ず管理者権限(administrator)に移行してから行う必要があります。
しかし、このsaveという儀式は設定を変更したら必ず行わないといけないっぽい……
ガリガリ変更してsaveしないでログアウトしたら\(^o^)/オワタ ってなるのか。
TeraTermの文字はUTF-8が標準だから、ファームウェアアップデートが必要になります。
面倒ならば、おとなしく①の選択をした方が良さそうですね。